■1992(平成4)年度
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文化財の管理・修理・復旧・整備・模写・公開・伝承者の養成等保存および活用のための事業の実施ならびにその助成に関連し、次の助成事業を行った。 |
● 建造物に対する助成について
1. 北海道・遺愛学園 旧宣教師館の保存整備
2. 宮城県・日枝神社 保存修理
3. 福島県・八幡神社 本殿の修理
4. 千葉県・六所神社 本殿の修理
5. 富山県・佐伯 昇 立山の室堂の修理
6. 山梨県・景徳院 山門の修理
7. 長野県・池口寺 薬師堂の修理
8. 京都府・須田久重 住宅の修理
9. 兵庫県・八阪神社 本殿の修理
10. 奈良県・光雲寺 本堂の修理
11. 和歌山県・西田中神社 羊宮神社本殿・八幡神社本殿の修理
12. 鳥取県・高田允克 住宅の修理
13. 山口県・極楽寺 薬師堂の修理
14. 佐賀県・実相院 仁王門の修理
15. 熊本県・竹原 実 八代神社の修理
16. 大分県・日野副之介 日野病院本館および病棟の修理
17. 広島県・光照寺 山門屋根葺替ならびに部分修理
18. 石川県・岡部幸雄 住宅の修理
● 美術工芸品に対する助成について
1. 石川県・久麻加夫都阿良加志比古神社 木造薬師如来坐像の修理
2. 岐阜県・南泉寺 木造十一面観音立像の修理
3. 愛知県・実相寺 木造釈迦三尊像の修理
4. 三重県・大樹寺 絹本著色禅源大済禅師像の修理
5. 滋賀県・八田組大日堂 木造大日如来坐像の修理
6. 大阪府・常安寺 木造梵天像の修理
7. 香川県・郷照寺 木造阿弥陀如来坐像の修理
8. 高知県・金水寺 木造地蔵菩薩坐像の修理
9. 兵庫県・福聚院 天部立像の修理
10. 静岡県・吉田寺 木造地蔵菩薩立像・木造観音菩薩立像の修理
● 研究等に対する助成について
東京国立文化財研究所「鉄タンニン染色文化財の劣化と保存に関する研究」
■ 文化財の保護に関する国際的な交流・協力に関連し、次の事業を行った。
● 敦煌研究院関係助成
1. 敦煌研究院より研究員4名を招致。
2. 敦煌莫高窟の保存修復に関する協議の為、段 文傑院長他1名来日。
● 在外日本美術品の保存修復事業に関連し、次の助成を行った。
1. 調査の為、東京芸術大学学長 平山 郁夫氏他1名が、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、スペインを訪問。
2. 調査の為、東京芸術大学教授 原 正樹氏他2名が、アメリカを訪問。
3. 調査の為、東京芸術大学助教授 田渕 俊夫氏他1名が、ドイツ、ベルギー、オランダ、フランス、イギリスを訪問
4. 調査の為、国際日本文化研究センター寄付研究部門教授 別役 恭子氏他2名がロシアを訪問。
● アンコール遺跡保存修復事業に関連し、次の助成を行った。
1. 上智大学アジア文化研究所「緊急アンコール遺跡保存修復人材養成プロジェクト」
2. カンボジア、トウ・クラウン氏が、アンコール遺跡救済研究の為、来日。
3. カンボジア、シック・ブン・ホー氏が、「アジア文化財保存セミナー」参加の為、来日。
● 大英博物館に対し「シルクロード地方における貨幣学に関する研修制度基金」を助成した。
● その他、次の人的交流・研究の助成を行った。
1. |
東京芸術大学教授 杉下 龍一郎氏が、中国石窟壁画の保存に関する研究の為、中国、イギリス、アメリカ、フランスを訪問。 |
2. |
中国、万 俐氏が、日本における埋蔵文化財の修復技術研究の為、来日。 |
3. |
イギリス、アン・ライアノン・エバンズ氏他3名が、「紙の保存修復国際研修」参加の為、来日。 |
4. |
イラン、アブドラソール・バタンドウスト氏他4名が、「第2回国際文化財生物劣化会議」参加の為、来日。 |
5. |
調査の為、文化庁職員2名が、中国を訪問。 |
■特定事業として、次の助成を行った。
● 平安神宮の社殿修理、時代祭衣裳、祭具の修理およびその収蔵庫の建設事業。
● アンコール遺跡保存修復事業および人材育成。
■ 文化財の保護に関する出版物の刊行、講演会の開催、その他普及広報活動に関連し、次の事業を行った。
● 「アンコール遺跡救済展」
主催: アンコール遺跡救済委員会、読売新聞社、(財)文化財保護振興財団
後援: 外務省、文化庁
会期: 平成4年6月16日~6月24日
会場: 日本橋・三越本店1階特設会場
● 文化財シンポジウム 「人類共通の文化遺産の保存・継承と我が国の文化的国際貢献」
主催: (財)関西文化学術研究都市推進機構、奈良県
後援: 国土庁、NHK、京都府、大阪府、(社)関西経済連合会、歴史街道推進協議会、(財)文化財保護振興財団
日時: 平成4年11月24日
会場: ホテルニューオータニ
● 「敦煌莫高窟と西千仏洞特別見学の旅」
主催: 朝日新聞事業(株)
後援: 敦煌研究院、朝日新聞社、東京朝日友の会、(財)文化財保護振興財団
期間: 平成5年3月~8月の間に19回実施
● 広報誌「絲綢之路」発刊
平成4年7月 第9号
平成4年10月 第10号
平成5年1月 第11号